マレーシアは郊外にも魅力的な観光地がありますが、鉄道を交通手段として選んだ場合には事前予約がおすすめ。
運行本数が少ない上すぐに満席になってしまうことが多いので、限られた日数しかない旅行者にとっては予約をしておくほうが確実です。
マレーシアのイポーまで日帰り観光した際に利用した、東南アジア最大の交通機関の予約サイト【Easybook.com】の予約手順や気になる疑問・注意点をまとめました。
クアラルンプールからイポーへ日帰りで行ってきた!

マレーシア旅行は二度目なので今回はどこか郊外へ行ってみたいなと思っていたところ、イポーという町が食べ物もおいしくていいらしいという情報を得ました。
イポー観光はこちらにまとめています。
夫は食べることが大好きなのでちょうどいいわ!とイポーへ日帰りで行くことにしたのですが、悩んだのは交通機関です。
クアラルンプールからイポーまでは鉄道・バス・タクシーという交通手段があります。
料金的にはバス→鉄道→タクシーという順でバスが最も安いですが、ちょうど事故のニュースがあった直後だったので安全性や時間の正確さを考えて鉄道にしました。
クアラルンプール市内の滞在ホテルからイポーまでさくっとツアーで行きたい方は現地オプショナルツアーがお手軽です。
ツアーには【送迎・イポーまでの交通手段・観光ガイド・昼食】が含まれているので安心安全でラクチンです。
高速鉄道「ETS」
高速鉄道ETS(Electric Train Service)は日本でいう特急列車のような鉄道で、マレー鉄道(KTM)が運営している長距離路線です。
ETSやらKTMやら混乱しますが、関西でいうとJR西日本が運行しているサンダーバードのようなもので、JR西日本がマレー鉄道(KTM)、 サンダーバードが高速鉄道ETSというイメージです。
サンダーバードは大阪からJR線内を走り北陸までつながる特急列車のことです。
イポー行きの高速鉄道ETSは「KLセントラル駅」から出発しています。
「KLセントラル駅」は空港からも郊外からも乗り入れているクアラルンプールの中心となる駅です。
サンダーバードと同じく高速鉄道ETSも特急券が必要で、当日KTMのKLセントラル駅でも購入できますが、これが意外と混雑していて希望の時間帯が購入出来ないことも多いので事前予約しておくのがおすすめです。
KLセントラル駅のLevel2に『ETS Ticket Counter』があり、そこで切符を買うこともできますが、必ず往復で購入してください。
帰りの便は満席でとれないことも多く、最悪帰ってくることが出来ない場合があります。
オンライン予約サイト「Easybook.com」で事前予約してみよう!
「Easybook.com」は東南アジア最大の交通機関の予約サイトです。
鉄道の他、バス・フェリー・航空券まで予約ができます。
日本語表示がなく英語のサイトでの予約になりますので、「え、無理だわ」と言う方は下記の予約代行サービスを利用すると簡単です。
では 「Easybook.com」 での予約方法を順に解説します。
日時選択→座席選択→決済、と手順自体は簡単ですが、英語に慣れていない方は確認しながら進めてくださいね。
①トップページ|どこからどこまで・日にち・人数を入力

画像の上から順に左下→右へと入力していきます。
①交通手段:「Train ticket」(電車のチケット)を選択
②片道か往復:「Round Trip」(往復)を選択
③From:「KL Sentral」と入力(’KL’と入力すると複数候補が出てきます)
④To:「Ipoh」と入力 (’Ip’まで入力すると複数候補が出てきます)
⑤行き帰りの日にちを入力
⑥No of Pax:人数を入力
ここまで入力できたら、一番右の「Serch for Train」をクリックします。
②検索結果|時間を選択

検索結果画面では、希望の日にちで運行している便がずらっと並びます。
一日に7本程度しかなくおおよそ2時間おきの運行で、所要時間は発車時刻の下に小さく書いてあります。
KLセントラル駅からイポーまでは約2時間40分ほどかかりますので、日帰りの方は9:00発か10:50発の便がおすすめです。
ちょうどランチの時間帯にイポーに到着します。
料金:大人片道36RM(約964円)、子供片道22RM(約590円)
乗りたい時間の右端にある「Select」ボタンをクリックします。
③行きの座席選択|お好きな座席を選択

ETSはだいたい6両編成で、C号車が食堂車(軽食程度を販売)になっています。
食べ物の匂いがしますので、気になる方はC号車は避けた方が良いでしょう。
赤字はすでに予約がある座席(または存在しない座席)なので、グレーの座席の中から選択します。
ETSは運行時間帯ごとに車両編成が変わったり座席数が異なる場合があるようです。
また、これも日本ではたぶんないですが、ETSの座席は一つの車両内でも進行方向向きの座席と逆向きの座席があり、座席の向きが変えられません。
オンライン予約では予約済み座席を見ることができ、進行方向向きの座席から予約が埋まっていくことが多いので選ぶ際の目安になります。
私はあまり気にならないので適当に選んだら見事に往復とも逆向きで、夫は気持ち悪かったようです。
ちなみに往復とも3A・3B辺りの座席です。
座席を選択したらグリーンに色が変わりますので良ければ右下の「Go to Returning Trips」をクリックします。
④帰りの座席選択|お好きな座席を選択
帰り便は、4:05発または6:12発が良いでしょう。
グルメだけで十分な場合は4時台、寺院などへ足を延ばす場合は6時台であれば十分な滞在時間がとれます。
座席を選択したらグリーンに色が変わりますので、良ければ右下の「Continue」をクリックします。
KLセントラルからイポー間は約2時間40分ほどかかるので、KLセントラル駅に到着する頃には夕方~夜です。
クアラルンプールは1月~2月の場合だと夜7時半頃から暗くなってきます。
KLセントラルは電車もGrabも困ることはありませんが、夜間の外歩きは十分注意してくださいね。
⑤Ticket Collector Info|乗車する人の情報

*(アスタリスク)がついている項目は必須入力です。
①Name:例「Taro Yamada」
②Email Address:メールアドレスを入力
③Re-Enter Email Address:先ほど入力したメールアドレスを再度入力
④Contact No. :日本の国旗を探したら、緊急時の電話番号を’0’を省いて入力します。
(例)+81「9012348765」
⑤Nationality/Region:国籍を入力するので’JAPAN’を探します

下の項目にいきます。
「Passenger Information 1」は乗客情報の詳細を入力する欄です。
「Same as Ticket Collector Info」(=Ticket Collector Infoと同じ)に✓をいれればOKです。
「Protect This Trip – Travel Personal Accident Insurance」は保険です。
2RM(約60円)と安いので加入しておきましょう。
海外旅行の際は海外旅行保険に必ず加入しておきましょう。
持っているだけで保険が自動付帯されるクレジットカードがあると心強いです。
我が家のメインカードであるSPGアメックスカードは、家族も保険が適用されるのでお得で安心です。



右欄の赤く囲っている部分が最終的な料金です。
往復費用・手数料・保険でトータルはMYR81.18(約2,180円)(2020年1月現在、一人分の場合)と表示されました。
内容を確認して合っていれば、左側の項目から「Option2」のVISAカード決済または「Option5」のPayPal決済を選択します。
PayPalアカウントをお持ちの場合は「Option5」のPayPal決済が安心です。
わたしもPayPal決済にしたかったのですが、なぜかエラーになり結局VISA決済しました。
⑥Pay Now|最終決済

左上の赤枠は「予約のポリシーに同意して出発の30分前には集合します」というような内容が書かれているので✓を入れます。
右の最終金額を再度確認して、中央下部分の「Pay Now」をクリックします。
こちらの最終画面で7分経過すると指定した座席が無効になり、最初からやり直しになります。

ほんとにこの座席でいいのかな、とか考えてしまって再入力するはめになりました。
(そのくせ逆方向向きの座席を選んでいたというオチ)
⑦登録したメールに予約情報が送信される
乗客情報の項目で入力したメールアドレス宛に予約情報が送信されます。
内容を再度確認して、印刷できる場合は印刷しておきましょう。
スマートフォンの画面で見せてもOKですが、通信状態が悪くなった場合に備えてスクリーンショットを撮っておくと安心です。
高速鉄道「ETS」で気になるQ&A

高速鉄道「ETS」を利用するにあたって気になるポイントをまとめます。
高速鉄道「ETS」を快適に利用するポイント

高速鉄道「ETS」を快適に利用するポイントは下記です。
KLセントラルのETS集合場所&乗り場
ETSは「KLセントラル駅」にあるマレー鉄道(KTM) の乗り場から乗ります。
集合場所は「KLセントラル駅」メインエントランスの2階です。
エスカレーターで上がるとこのような場所があります。

土曜日に利用しましたが、待合所では座る場所がないぐらいの混雑ぶりでした。
こちらの集合場所で待って、時間になったらアナウンスと下記のように「便名+出発時間」が表示されるので、並んで順番にホームまで向かいます。
だいたい15分前ぐらいにアナウンスがあります。
KLセントラルのETS乗り場
高速鉄道「ETS」の車内の様子
座席の感じです。
コンセントがありますので、海外用変換プラグと充電器があれば充電できます。
(WIFIはありません)
新幹線みたいにテーブルがありますが、汚れたり壊れている場合もあります。
たまに車窓がひび割れているところもありビビりますが(小石?)これも運です。
「ETS」座席 「ETS」コンセント 「ETS」座席広さ
車内の非常用案内、停車駅、売店です。
車内のセーフティインフォメーション ETS停車駅 売店(C号車)のメニュー
KL Sentral Food Courtで時間つぶし
高速鉄道「ETS」は、予約完了メールには1時間半前には集合場所に来てね!と記載されているのですが、出発の15分前ぐらいにしか呼ばれないので近くのフードコートで時間つぶしがおすすめです。
※念のため早めに来て集合場所や乗り場の確認をしておきましょう。
集合場所の近く(Level.3)に「KL Sentral Food Court(KLセントラルフードコート)」があり、いろんなアジアの料理を食べることができます。
カフェもあります。

「Nu Sentral」という大きなショッピングモールも駅構内を歩いて5分ほどの距離にあり買い物も食事もできます。
館内が広いので、集合場所に戻ってくる時間には余裕を持って行ってくださいね。
マレーシアの鉄道を予約するなら【Easybook.com】まとめ
「Easybook.com」は英語表記なので、英語が苦手な方にとっては難しそうと思うかもしれませんが見ていけば分かる内容ばかりですので、まずは画面を開いてゆっくり試してみてはいかがでしょうか?
最終画面でクレジットカード情報の入力をして「Pay Now」という決済ボタンさえクリックしなければ、決済されることはありません。
事前予約をしておくだけで旅行の予定もスムーズに立てられますし、混雑しているシーズンでも予約しておくと安心ですよ!
やっぱり自力じゃ難しい!という方は、現地オプショナルツアーがお手軽です!